日本血管生物医学会特別集会

日本血管生物医学会特別集会

会長挨拶

日本血管生物医学会特別集会

会長 山本 誠士

日本血管生物医学会特別集会 大会長
富山大学 学術研究部医学系 病態・病理学講座

 このたび、2025年2月22日(土)・23日(日)の2日間、日本血管生物医学会特別集会を東京の地で開催させていただきます。

 血管研究は、2000年前後にVEGF-A、VEGFR1、VEGFR3などがクローニングされ、それらのKOマウスが作製されることによって、血管新生に関する主役級の分子が次々に明らかになった黎明期を迎えました。そして今日に至るまで、さらに多くの関連分子が発見されることによって、安定期を迎えたと言ってよいと考えます。同時に、関連分子の発見が一段落したこともあり、血管研究に停滞感が見え始めたと感じる研究者も多いのではないでしょうか。そのような背景もあり、血管研究領域は他分野との融合などによって急速に研究のすそ野を広げていきましたが、それによって我が国の血管研究に対する熱量が希薄化してしまったことを認めせざるを得ません。

 本特別集会では、血管研究に対する個々の熱量を再結集し、血管研究者同士の有機的なつながりを再構成し、若手からシニアまでが熱く議論できる場を再構築したいと考えています。そのような考えのもと、本特別集会のテーマを「血管研究捲土重来」と設定し、若手、ミドル、シニア研究者が一体となり、血管研究の熱き時代の再興に取り組みたいと考えています。

 これからの新しい時代において、熱い血管研究を展開できる場として日本血管生物医学会がある、ということを再確認いただけるよう、是非とも多数の先生方にご参加いただき、活発な討論を展開していただき、特別で最高の2日間にしていただけるよう心よりお願い申し上げます。

2024年1月吉日